パニック障害

パニック障害の発作とは

発作の症状として

  • 胸がドキドキする
  • 冷や汗をかく
  • 呼吸が浅く、息苦しい
  • 胸の痛みや不快感
  • 手足の震え
  • 吐き気、腹部の嫌な感じ
  • めまい、ふらつき 
  • 窒息感                                                                                    など何の前触れもなく突然起こり、短時間でおさまる発作の事で、身体症状(不安症)や精神症状(うつ病など)を伴います。

    パニック症の人の多くには、うつ病の症状も認められます。

    症状は通常10分以内に最高潮に達し、数分で消失します。その後は、ひどい発作がまた起こることへの恐怖心が残るものの、それ以外に医師が観察できる症状はほとんど残りません。パニック発作は、明らかな理由なく発生することがあるため、頻繁に発作が起きる人には発作がまた起こるのではないかという不安が常にあり(予期不安と呼ばれる状態)、過去のパニック発作を連想させる状況を回避しようとします。

    パニック発作の症状には多くの重要臓器が関わってくるため、患者は心臓、肺、脳などに危険な医学的問題があるのではないかと心配することがよくあります。例えば、パニック発作が心臓発作のように感じられることがあります。そのため、かかりつけ医や救急医療機関を何度も受診することもあります。パニック発作という正しい診断が下されない場合には、重篤な身体的問題が見逃されているのではないかと、さらに不安になることがあります。パニック発作は不快であり、ときに極めて不快にもなりますが、危険なものではありません。

    発作の頻度には大きな個人差があります。数カ月にわたって毎週ないし毎日発作を起こす人もいれば、1回の発作が数日間続いた後、発作のない期間が数週間から数カ月続く人もいます。

    薬物療法

    パニック症の治療に使用される薬剤には以下のものがあります。

    • 抗うつ薬

    • 抗不安薬(ベンゾジアゼピン系薬剤など)

    三環系抗うつ薬(TCA)、モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、セロトニン調節薬、セロトニン-ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)など、ほとんどの種類の抗うつ薬が有効です(表「 うつ病の治療に用いられる薬剤」を参照)。

     (MSDマニュアル家庭版 パニック発作とパニック症から抜粋)

     

    セロトニン神経

    選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、セロトニン-ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)の働きは、【セロトニン神経から放出されるセロトニンを受容体でキャッチ出来ず浮遊しているセロトニンを再利用する役目がセロトニントランスポーターです。この働きによりセロトニンはリサイクルすることが出来るのですが、もともとセロトニン放出量が少ないと再利用が仇となり濃度をどんどん薄くしてしまい益々受容体でキャッチできなくさせてしまいます。薬の効果はこのセロトニントランスポーターに蓋をして再利用できなくする役目になります。これにより濃度が濃くなり見せかけ上セロトニンが増えた状態と同じになります。ただセロトニン放出量が増えたわけではないので薬が切れると濃度はまた薄くなりますので、一旦症状が落ち着いても再発しやすいのです。根本的に改善するには見かけ上のセロトニンを増やすのではなく、セロトニン神経から放出されるセロトニン量を増やす(本来の規定量を作り出す)ことであり、当院のセロトニン活性療法はセロトニン神経から放出されるセロトニン量をふやすことができ、改善することが可能になります。

    感情のコントロール、神経の安定に深く関わる脳内物質・セロトニン の5つの働き  

    1つ目は、大脳に働きかけて覚醒の状態を調整する。

  •  2つ目は、心の領域に働きかけて意欲を促す。
  •  3つ目は、自律神経への働きかけ。
  •  4つ目は、姿勢筋への働きかけ。
  •  5つ目は、痛みのコントロール。    
パニック障害は自律神経失調症の一つであるようなのでセロトニン活性療法を受けることをお勧めします。