自律神経を整える
自律神経とは、体内のいろいろな臓器、器官の機能を意思にかかわらず調整している神経で、私たちが生命を維持する上で、重要な働きをしています。
自律神経は、活動する時に優位になる「交感神経」と休息時に優位になる「副交感神経」の2種類があり、二つの神経がバランスよく高いレベルで働き、アクティブな時は交感神経が少し優位に、リラックスしている時には副交感が少し優位になるのが理想のバランスです。
自律神経のバランスを乱すのは、強いストレスがかかった時です。自律神経が乱れる事により、様々な不調が現れます。
例えば、「よく眠れない」「疲れが取れない」「何となく体がだるい」「「動悸がする」「頭痛がする」「急に汗をかく」「うつっぽい」「食べ物が飲み込みにくい」等々このような不調が現れた時、病院を受診して原因が分かれば治療を受けることが出来ますが、異常が見つからないことも多々あります。「自律神経が乱れ」とういう事で、「自律神経失調症」と診断されるのではないでしょうか。
自律神経失調症の主な原因は「ストレス」です。ストレスとは、何かしらの刺激が加わった時に人間の身体が適応するプロセス。
適度にあれば、ストレスは人の営みをエネルギッシュにする良いもの。 過剰になると体と心に様々な悪影響を及ぼします。
刺激によるストレスには、大きく分けて二つあります。 運動後の疲労や、熱いものに触って出来た火傷、腰痛、肩コリ、など身体への刺激によるものは「身体的ストレス」です。…仕事の成績不振や職場の人間関係、育児の不安など心への刺激によるものは「精神的ストレス」です。
ストレスに関係するホルモンが、ノルアドナリンやドーパミン、セロトニン。これらのホルモンは、一つ一つの神経細胞同士が情報をやり取りする時に必要な神経伝達物質としても働いています。
ノルアドレナリンの働きは、仕事中や運転中、発表会のときなど、そのストレスに打ち勝とうとする時に働きます。しかし過剰になると怒りぽっくなったり、イライラしたり落ち着きがなくなり、更にはうつ病やパニック障害、対人恐怖症や強迫神経症などの精神疾患になる可能性があるのです。
ドーパミンは、食欲や性欲などの生存本能にかかわる欲求をもたらします。美味しいものを食べたい、恋人が欲しい、練習して早く一軍に行きたい、など努力する時にドーパミン神経が働いてます。働きが弱ると、食欲や性欲が落ち、活発な行動が出来なくなります。働きが強くなると、欲望が抑えれなくなり、過食や買い物、アルコール、ギャンブルなどの依存症などを引き起こすと言われています。
このような時に交感神経が優位に立つ状態で、色々な症状が発生します。腰痛、肩こり、首のコリ、パニック、めまい、不眠、不安症、うつ、頭痛、耳鳴り、不妊、強迫性障害など。
セロトニンは、共感や我慢の心作っています。 ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑えバランスを整える「指揮者」のような存在で、ストレスを緩和し、自律神経を整えます。
自律神経が乱れる原因はストレスのかかり過ぎですから、緩和ケアとしての方法は幾つかあります。
ストレスの消し方「自律神経のバランスが良好になります」
ため息をついたとき、何かしら「ほっ」とした経験はありませんか?また発表会などの時に、深呼吸して壇上に上がると落ち着きませんか?つまりは呼吸が浅いと自律神経は乱れやすい。呼吸が深いと酸素の取り込みが増加し、脳か覚醒すると言われています。腹式呼吸が大変良いのです。鼻から吸い込み、口から吐く。5秒で吸い、10秒で吐く。10秒で吸い込み20秒で吐く。吸い込み時間の倍で吐く方法です。
太陽光を浴びながらリズム運動・・・ラジオ体操、ウォーキング、スクワット、ヨガ、咀嚼(よく嚙んで食べる)
スキンシップやグルーミングもよいのだそうです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。感謝by村上整体