重力と健康
また、今何をしたいですかの記者の質問には、
- ちょっとゆっくりして、重力に慣れたいと思います。
-
寒い、でも寒さが気持ちいいです。
と答えています。
重力に慣れたい!!この重力と云う力は非常に弱い力であるために、私たちはあまり意識をして生活はしていません。
しかしながら、立つ事にしても、リンゴを持つ事にしても、腕が肩から下がっている事も、歩く事も、走る事も、重力に抵抗した作業をしています。 一つの例として、私たちの身体は、立位の時、重心は、前後左右のバランスを取りながら倒れないように、重力に抵抗して筋肉が絶えず緊張して立位の姿勢を保っています。
人体は、一つの構造体です。世の中では色々な構造体があります。あらゆる構造体は、重力に十分耐えられるだけの構造強度を持っています。家にいたっては、地震に耐えられる耐震構造設計にしないと建築許可は下りません。車にしても、走行中にガタガタ揺れたのでは、地震が起こっているのと同じです。
その為快適な乗り心地にするために、タイヤ、スプリング、座席等が免震機能を発揮します。しかしながら、4本のうち1本のタイヤの空気圧が少なければ、長く走っていると、車は走れる事には違いはないが、どうなるでしょうか? 車は、免震機能が低下して、ナットが緩んだり、ドアの具合が悪くなったりしないでしょうか?
これと同じようなことが私たちの身体にも起こります。 私たち人間の身体は、精密な構造体です。それも動き回ります。 特に足裏は、最初の衝撃を最小限にする耐震構造に創られています。
足裏の左右に掛ける体重のバランスが悪いと、 その衝撃は時間をかけるほど、関節の歪みは増してくると思われます。 その関節が、足首、膝、股関節、腰、首など弱い所から、時間をかけ 一年、5年、10年と人それぞれに時期は異なりますが破壊されます。
筋力が低下する時期と重なってきます。 何らかのことが引き金になり、ある日突然症状が現れます。 たとえば、ギックリ腰などはいい例です。 身体の具合が悪い時は、身体を休めるでしょう? 布団やベットで体を横にして休みます。
この時の重力の作用は? 座位や立位の時、心臓は血液を頭にてっぺんまで送る圧力がありますが 足元に送った血液は、重力に逆らって心臓に戻さなくてはならないので、 心臓の圧力だけでは、元に戻すには少し無理があります。 手助けとして筋肉がポンプの役割をして、心臓に戻します。
その時のエネルギーが、ベット等で体を休めると、楽になります。 心臓と、足裏が同じ高さであり、重力の影響を受けにくいため、 そのエネルギ―が修復のエネルギーになります。
そのエネルギーを活性化させる一番良い状態が、正常な背骨のS字カーブであります。重力による負荷から脳を守るのです。背骨がズレるとその機能が落ちてきます。
その背骨のズレを正常に戻すことにより、回復傾向に向かうのです。